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AI顧問に頼むと、何をしてもらえるのか?

AI顧問とは|顧問と開発の違いと、頼む前に決めること

執筆いばらきAI編集部

この記事でわかること

  • AI顧問は、社内の仕事を知ったうえで、AIに任せる仕事と取り組む順番を決める役
  • 顧問は「見つけて決める」、開発は「形にして作る」。払い方も受け取るものも違う
  • 定例では、仕事を1つずつ見て、AIが受け持てるかに印を付け、順番を見直す
  • 頼む前に、窓口の人・見せられる書類・3か月後の姿を決めておくと、話が早く進む
コーヒーとノートパソコンを置いた打ち合わせの机

取引先の社長から「うちはAI顧問を付けている」と聞いた。気になって調べてみると、相談に乗るだけのもの、社内の勉強会を開くもの、道具まで作るものと、同じ呼び名でも中身がまちまちで、何を頼めるのかがつかめない。AI顧問を考え始めた社長が、最初に戸惑うところです。

この記事では、AI顧問とは何をする役なのかを、開発を頼む場合との違いから整理します。あわせて、月ごとの定例で何を決めるのか、頼む前に社内で決めておくこと、顧問を選ぶときに確かめたい点をまとめます。

AI顧問とは

AI顧問は、社内の仕事の流れを知ったうえで、どの仕事にAIを使えるか、何から手を付けるかを一緒に決める役です。月ごとに契約し、定例の打ち合わせを重ねながら進める形があります。

似た言葉に「AX推進」があります。AXは、AIを使って仕事の進め方そのものを変えることを指す言葉です(AIトランスフォーメーションの略)。いばらきAIの顧問は、この考え方から「AX推進顧問」と呼んでいます。

なぜ「何に使うか」を決める役が要るのか

帝国データバンク水戸支店が2026年3月に行った茨城県内の調査では、生成AIの懸念や課題として「生成 AI を活用すべき業務の範囲」が42.2%で最も多く、「専門人材・ノウハウ不足」も40.8%でした。AIの道具そのものより、「どの仕事に使えばよいか」と「それを決められる人がいない」ことが、多くの会社でつまずきになっています。

どの仕事にAIが使えるかは、AIのことだけ知っていても決められません。注文はどう受けているか、集計はだれがいつしているか、どこで書き写しが起きているか。社内の仕事を知って、はじめて「ここならAIに任せられる」と言えます。AI顧問は、その両方をつなぐ役です。

AI顧問がしないこと

反対に、AI顧問に頼んでも、それだけで仕事が勝手に変わるわけではありません。決めた仕事を実際にAIに任せるには、使う人が試し、合わない所を直していく時間が要ります。道具を作り込む必要があれば、開発として別に進めることが多くなります。顧問に何が含まれ、何が含まれないかを、頼む前に確かめておきます。

顧問と開発の分け方

AIの支援を頼むとき、よく迷うのが「顧問」と「開発」の違いです。次の表のように、役目も、受け取るものも、払い方も違います。

顧問と開発の違い(いばらきAIの場合)
項目顧問開発
役目AIに任せる仕事と、取り組む順番を見つけて決める決めた仕事に合う道具を作る
進め方月2回の定例で、仕事を1つずつ見ていく聞き取りのあと、試作を見ながら作る
受け取るものAIを使える仕事の一覧、取り組む順番、データがあればその場での試作動く道具、説明のスライド、説明の動画
期間最低3か月。4か月目からは月ごとに更新作るものの大きさで決まる
向く場面何から始めるか決まっていない作りたいものが決まっている
終わったあと続けるかを月ごとに決める保守で、不具合の対応や小さな直しを続ける

なぜ分けるのか

顧問と開発を1つにまとめると、「何を作るか」が決まる前に作る費用がかかり始めます。先に顧問で仕事と順番を決めれば、開発では作るものがはっきりした状態で始められます。反対に、作りたいものが決まっている会社には、顧問を通さずに開発だけを頼む道もあります。

分けておくと、途中で止めやすいのも利点です。顧問で一覧と順番が手に入った段階で、社内で進めるのか、開発を頼むのかを選べます。

月の定例で決めること

顧問の中心は、月ごとの定例の打ち合わせです。いばらきAIでは月2回行います。1回の定例は、おおむね次の流れで進みます。

  1. 前回決めたことの進み具合を確かめる(試してみてどうだったか)
  2. 今回見る仕事を1つか2つ選び、今のやり方をうかがう
  3. その仕事の中で、AIが受け持てる所に印を付ける
  4. 手間の大きさと始めやすさから、取り組む順番を見直す
  5. ふだんの表や書類があれば、その場でAIを使って試作をお見せする
  6. 次の定例までに、社内で試すこと・集める書類を決める

初回の定例では、AIを使える仕事の一覧と、取り組む順番をお渡しします。2回目以降は、その一覧を上から順に進め、進み具合に合わせて順番を入れ替えていきます。

例:初回の定例で出す仕事の一覧(架空の会社)

従業員60人ほどの部品の販売会社を例にします。総務と営業の方に仕事をうかがい、AIが受け持てる所に印を付けて、下の表のような一覧にします。会社の名前も中身も、説明のための架空のものです。

例:AIを使える仕事の一覧と順番(架空)
仕事今の手間AIが受け持てる所順番
問い合わせメールの返事担当が毎回いちから書く過去の返事をもとにした下書き。送る前に担当が読む1
会議の議事録録音を聞き直してまとめる録音から要点の下書き。決まったことは参加者が確かめる2
月ごとの売上の集計3つの表から手で写して1枚にまとめる表を読み込んで、いつもの形の集計表を作る3
取引先から届く発注書の入力形の違う書類を見ながら入力する書類から品名と数を読み取る。数は人が見比べる4
新しく入った人への説明先輩が口で説明する手順書の下書き。先輩が直すあとで

順番の1と2は、汎用のAIの画面で始められるので早く手を付けます。3と4は道具を作ったほうが効くので、試作で手応えを見てから開発として進めるかを決めます。このように、一覧の段階で「すぐ試すもの」と「作るもの」を分けておくと、社長が決めることがはっきりします。

定例と定例の間にすること

定例のあいだの2週間ほどは、社内で試す期間です。定例で決めたAIへの頼み方を、担当の方がふだんの仕事で実際に使ってみます。うまくいかなかった所は、その場でメモに残しておき、次の定例で持ち寄ります。

「試してみたが、AIの答えがずれていた」という報告も、立派な進み具合です。どこでずれたかが分かれば、頼み方を直すのか、その仕事は人に残すのかを決められます。AIは間違えることがあるので、試す段階から、人がどこで確かめるかも一緒に決めていきます。

頼む前に社内で決めること

顧問は、社内の協力があってはじめて進みます。頼む前に、次のことを決めておくと、初回の定例から話が早くなります。

  1. 窓口の人を決める:顧問とのやり取りを受ける人を1人決めます。社長でも、担当の方でも構いません。
  2. 定例に出る人を決める:仕事を知っている人が出ると、その場で印が付けられます。毎回同じ人でなくても構いません。
  3. 見せられる書類と、AIに入れない情報を決める:取引先の名前や個人の情報は伏せる、といった線を先に引きます。
  4. 3か月後にどうなっていたいかを1行で書く:「月末の集計を担当が休んでも回る」のように、仕事の名前で書きます。
  5. 決める人を決める:一覧と順番を受け取ったとき、どれに進むかを決めるのはだれかを決めます。

顧問を選ぶときに確かめたいこと

AI顧問を比べるときの確かめどころ
確かめること聞き方の例
定例の回数と形月に何回、どんな形で打ち合わせをしますか
受け取れるもの定例のあと、何が手元に残りますか
試作の有無その場で動くものを見せてもらえますか
開発との関係道具を作るときは、だれが、どの契約で作りますか
最低の期間最低何か月から頼めて、そのあとはどう更新しますか
情報の扱いAIに入れる情報は、どう決めますか

とくに「開発との関係」は、聞いておくと後で迷いません。顧問は見つけるところまでで、作るのは別の会社に頼むことになるのか、同じ人がそのまま作れるのかで、見つけてから使い始めるまでの早さが変わります。

いばらきAIにご相談いただいたら

まずは無料のご相談(オンライン・30分〜)で、困っている仕事をうかがいます。お申し込みはメールで、会社名と困っていることを一言お送りください。

AX推進顧問は、月2回の定例で、最低3か月からお受けしています。初回の定例で、AIを使える仕事の一覧と取り組む順番をお渡しし、データがあればその場で試作もお見せします。4か月目からは月ごとの更新で、続けるかどうかを毎月決めていただけます。

顧問で見つけた仕事を道具にするときは、話を聞いたエンジニアがそのまま開発としてお引き受けします。作ったあとは保守で、不具合の対応・小さな直し・問い合わせの窓口を続けます。社員の方にもAIを使いこなしてほしいときは、全6回のAI研修も別にご提案します。

AX推進顧問について見る

まとめ:3か月後の姿を1行で書いてみる

  • AI顧問は、社内の仕事を知ったうえで、AIに任せる仕事と順番を決める役
  • 顧問は見つけて決める、開発は形にして作る。受け取るものと払い方が違う
  • 定例では、仕事を1つずつ見て印を付け、順番を見直していく
  • 頼む前に、窓口・見せられる書類・3か月後の姿・決める人を決める

まずは「3か月後に、どの仕事がどうなっていたらよいか」を、仕事の名前で1行書いてみてください。顧問を頼むかどうかを決めるときにも、その1行が判断の材料になります。

出典・参考

よくある質問

顧問と開発、どちらから頼めばよいですか。

何から始めるか決まっていなければ、顧問からが向いています。社内の仕事を知らないと、どこにAIを使えるかは決められないためです。

作りたいものがすでに決まっていれば、開発だけのご依頼も、聞き取りのうえでお受けします。

顧問料に、道具の開発は含まれますか。

いばらきAIの顧問では、任せる仕事と順番を決め、試作をお見せするところまでをお引き受けします。

道具として作り込む段階になったら、開発としてご相談のうえで進めます。

AIに詳しい社員がいなくても、顧問を頼めますか。

頼めます。社内に必要なのは、AIの知識よりも、自社の仕事を知っている人です。

定例では、今のやり方をうかがうところから始めます。資料をお願いするときも、何のために、どんな資料が欲しいのかを具体的にお伝えします。

途中でやめられますか。

最初の3か月のあとは、月ごとにやめられます。4か月目からは月ごとの更新で、続けるかどうかを毎月決めていただけます。

最初の3か月は、社内の仕事を知り、最初の改善が形になるまでにかかる期間としていただいています。

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