一人に頼る仕事をほどく公開 約3分で読めます

あの人が休んだら止まる仕事を、どう引き継ぐか?

一人しか知らない仕事を、AIで手順書にする|話してもらうところから

執筆いばらきAI編集部

この記事でわかること

  • 一人に頼りやすい仕事と、その見つけ方
  • 記録が残っている仕事と、頭の中にしかない仕事の手のつけ方
  • ふだんの書類から手順を起こし、AIに任せる所を決める流れ
黄色いメモ用紙に手順を書きこむ手元

「伝票の集計は、担当の人が休むと止まる。」毎日の集計を手でまとめている会社では、こうしたことが起きがちです。仕事の中身を一人しか知らないまま、その人の手にだけ残っている状態を、属人化と呼びます。

ここでは、自社の仕事のどこが一人に頼っているかを見つける方法と、AIを使ってほかの人でも回せる形に移す手順を説明します。

一人に頼っている仕事とは

属人化とは、仕事の手順や判断の目安が紙にもデータにも残っておらず、担当の人に聞くほかない状態のことです。手順書が見当たらない、あっても今のやり方と違っている、という形で表れます。

回数の少ない仕事ほど、一人に頼りやすい

  • 月末にだけ出てくる仕事(締めや請求)
  • 年に1回の仕事(決算の準備や、各種の更新の手続き)
  • 急に起きる仕事(機械や車の故障の手配)

回数が少ない仕事ほど、やり方が担当の人の記憶にしか残りません。

「紙に残っている仕事」と「頭の中にしかない仕事」

一人に頼っている仕事は、記録がどこかに残っているかどうかで、手のつけ方が変わります。

  • 紙の帳面や古い表に記録が残っている仕事:記録をAIで読み取り、データに直すところから始めます。
  • 記録がなく、担当の人の頭の中にしかない仕事:担当の人に話してもらい、言葉にするところから始めます。

いばらきAIの自主開発「ふるさと年表」では、画像でしか残っていない古い統計をAIで書き起こし、合計と照らして確かめました。会社に眠っている帳簿や台帳にも、同じ進め方が使えます。

「ふるさと年表」について見る

「いつもやる人」と「代わりにできる人」を書いてみる

紙に仕事の名前を縦に並べ、横に「いつもやる人」と「代わりにできる人」の2列をつくります。

全部の仕事について名前を書き入れたら、「代わりにできる人」の欄が空いたままの仕事に丸をつけます。丸のついた仕事が、手を打つ候補です。

ふだんの書類から、手順を起こす

手を打つ仕事が決まったら、次の順で進めます。

  1. その仕事で実際に使っている書類やメモを集める(古い帳面やチャットのやり取りも含めます)
  2. ばらばらの書類から、日付・相手・金額のように毎回出てくる項目を、AIで抜き出す
  3. 抜き出した項目をもとに、いつもの形のひな形をつくる
  4. 担当の人がひな形で一度作業し、足りない所を書き足す
  5. 毎回同じ作業はAIや業務ツールに任せ、判断がいる所は人に残す

いばらきAIの自主開発「茨城おでかけ帳」では、形のそろっていない広報誌から、日付・場所・内容をAIで読み取っています。注文書や日報の整理にも、同じ進め方が使えます。

書類やメモが見当たらないとき

記録の無い仕事は、担当の人にいつもの段取りを口で説明してもらい、その話をAIで手順書の形に整えます。

いばらきAIにご相談いただいたら

初回のご相談(無料・オンライン)で仕事の流れをうかがい、「代わりにできる人」がいない仕事を一緒に探します。

AX推進顧問では、月2回の定例で、集めた書類から手順を起こし、毎回同じ作業をAIや業務ツールに置きかえていきます。社員の方が自分で手順を整えられるようにしたい場合は、AI研修で、AIの使い方を1つずつ身につけていただきます。

AX推進顧問について見る

まとめ:代わりの人がいない仕事に丸をつける

  • 月末・年1回・急に起きる仕事ほど、一人に頼りやすい
  • 記録が残っていればAIで読み取り、無ければ話してもらう
  • ふだんの書類から項目を抜き出し、ひな形にしてから任せる

まずは紙1枚に仕事の名前を並べ、「代わりにできる人」の欄を埋めてみてください。

よくある質問

古い紙の帳面にしか記録がない仕事でも、手をつけられますか。

手をつけられます。画像でしか残っていない記録も、AIで文字に起こせます。

起こした数字は、合計と照らして確かめてから使います。

担当の方が手順書づくりに協力してくれるか心配です。

話してもらう形なら、負担は小さく済みます。書く作業をお願いするより、ふだんのやり方を話してもらうほうが、担当の方の手間が少ないためです。

話した内容はAIで手順書の形に整え、担当の方には読んで直してもらうだけにします。

手順書ができたあと、AIに任せる所はどう決めますか。

毎回同じ手順で進む作業はAIや業務ツールに、判断がいる所は人に残します。

手順書の1行ずつに、だれが受け持つかを書き込むと、任せられる所が見えてきます。どこまで任せるかは、試作を見ながら一緒に決めます。

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