茨城の会社とAI公開 約9分で読めます

茨城でAIを相談するなら、どこに頼めばいいのか?

茨城でAI導入の相談先を選ぶとき、確かめたい5つのこと

執筆いばらきAI編集部

この記事でわかること

  • 県内の会社がいちばん迷っているのは「AIをどの仕事に使うか」(42.2%)
  • 相談先は、県の窓口・研修の会社・ITコンサル・作るところまで受ける支援先に分かれる
  • 比べるときは「話を聞いた人が作るか」「契約前にいつもの書類で試せるか」など5つを確かめる
  • 最初の打ち合わせには、手間のかかっている書類を1枚持っていく
青空の下に広がる田んぼ

「AIのことを誰かに相談したい。でも、どこに聞けばいいのか分からない」。茨城でAIの相談先を探すと、県外の会社の一覧ページや、県の機関の資料が並びます。名前は分かっても、何を頼めて、どこが違うのかは、なかなか見えてきません。

相談先選びでつまずくと、話を聞いてもらっただけで終わったり、入れた道具が現場で使われなかったりします。この記事では、相談先の種類を整理したうえで、比べるときに確かめたい5つのことと、最初の打ち合わせで聞かれること、用意しておくと話が早いものを紹介します。

茨城の会社がAIで迷っていること

帝国データバンク水戸支店が県内の企業に聞いた調査(2026年3月、147社が回答)では、生成AIを業務で「活用している」企業は27.9%でした。残りの7割ほどは、まだ使っていないか、使うかどうかを決めていない状態です。

同じ調査で、生成AIを使ううえでの心配や課題を聞くと、1位は「生成AIを活用すべき業務の範囲」で42.2%でした。2位は「専門人材・ノウハウ不足」の40.8%です。つまり、「どの仕事に使えばいいか分からない」「社内に詳しい人がいない」の2つで迷っている会社が多い、ということです。

全国でも同じ傾向があります。中小企業基盤整備機構の調査(令和8年3月)では、AIを入れるうえでの壁として「社内の IT/AI ノウハウ不足」が42.0%に上りました。相談先を選ぶときは、この2つの迷いに、具体的に答えてくれるところかどうかを見るのが近道です。

相談先の種類

茨城でAIの相談ができる先は、大きく4つに分かれます。どれが良い悪いではなく、頼めることが違います。

茨城でAIを相談できる先の種類と、頼めること
相談先頼めること向いている場面
県の窓口(茨城県DX推進ラボ、産業技術イノベーションセンター、よろず支援拠点など)講座やワークショップ、取り組みの方向の相談、専門家の紹介まず全体の様子を知りたい、ほかの会社の取り組みを聞きたい
研修の会社社員向けの講座。AIの使い方を学ぶ使い方を知っている社員を増やしたい
ITコンサル(情報の仕組みについて助言する専門家)仕事の見直しや、システム選びの助言大きな仕組みの入れ替えを考えている
作るところまで受ける支援先どの仕事に使うかの見極めから、道具づくり、作ったあとの直しまで決めた仕事を、実際に使える道具にしたい

県の窓口も、AIの取り組みを始めています。茨城県産業技術イノベーションセンターは令和元年度から県内中小企業のデジタル技術の活用を支援していて、令和6年度には生成AIを使うワークショップを開き、26社33名が参加しました。令和8年度には、県の産業戦略部が「生成AIやIоTなどデジタル技術の活用を支援する」新しい事業を始めています。

県の窓口は、方向を確かめる最初の一歩として使いやすい先です。県の窓口の使い方は、別の記事でくわしく紹介しています。この記事では、民間の相談先を比べるときの見方を中心に書きます。

茨城県のDX支援の窓口について読む

相談先を比べるときに確かめたい5つのこと

民間の相談先は、サイトだけを見ると、どこも同じように見えます。次の5つは、初回の相談で聞けば答えが分かることです。答え方の違いで、相談のあとの進み方が大きく変わります。

1. 話を聞いた人が、そのまま作るか

相談を聞く営業の人と、道具を作る人が別だと、現場の細かい事情が伝言の途中で抜けがちです。「この欄は手書きで足している」「この取引先だけ書式が違う」といった話は、作る人が直接聞かないと形に残りません。誰が聞いて、誰が作るのかを確かめましょう。

2. 道具の名前より先に、仕事の流れを聞いてくれるか

初回から特定のソフトの説明が始まる場合、そのソフトに仕事を合わせる話になりやすくなります。受付から集計まで、誰が何を書き、どこへ写しているか。こうした流れを先に聞いてくれる相談先なら、自社のやり方に合わせた提案が出てきます。

3. 契約の前に、いつもの書類で試せるか

AIで何ができるかは、説明を聞くより、自社の書類で試した結果を見るほうがよく分かります。注文書や集計表を1枚見せて、同じものがAIで作れるかを、契約の前に見せてもらえるかを聞いてみてください。

4. 作ったものとアカウントは、誰の名義になるか

道具を動かすアカウントが相談先の名義だと、契約が終わったときに使えなくなることがあります。アカウントは自社の名義にできるか、使い方の説明は資料として残るかを確かめます。

5. 作ったあと、誰が直してくれるか

AIを使った道具は、使い始めてから「ここが使いにくい」「この書式も読みたい」という声が出ます。不具合の対応や小さな直しを誰が受けるのか、大きな作り足しはどう扱うのか。作る前に範囲を聞いておくと、あとで困りません。

5つのことを初回の相談で聞くときの、聞き方の例
確かめること聞き方の例答えで見るところ
話を聞いた人が作るか「今日お話しした方が、作るところも担当されますか」作る人の名前がはっきり出てくるか
仕事の流れを聞くか「何から聞かれますか。ソフトの説明からですか」書類や手順の話から始まるか
契約前に試せるか「この集計表で、どんなものができるか見せてもらえますか」試す日取りや、必要な書類の話が出るか
名義はどうなるか「アカウントは、うちの名義で作れますか」契約後も使い続けられる形か
作ったあとの直し「使い始めてからの直しは、どこまで受けてもらえますか」不具合・小さな直し・大きな作り足しの区別が説明されるか

AIの相談で、最初に聞かれること

相談先が仕事の流れを大事にしているほど、最初の打ち合わせでは、こちらが聞かれる側になります。よく聞かれるのは次のようなことです。答えを全部用意しておく必要はありませんが、頭の中で一度たどっておくと、話が具体的になります。

  • いちばん時間がかかっている仕事は何か。週に何時間くらいか
  • その仕事で使っている書類は何か。紙か、Excelか、メールか
  • 書類はどこから来て、誰が書き、どこへ写しているか
  • その仕事をできる人は何人いるか。担当の人が休むとどうなるか
  • AIに入れたくない情報はあるか(お客さまの名前、金額など)
  • これまでに入れて、使われなくなった道具はあるか

最後の問いは、聞かれると答えにくいかもしれません。ただ、使われなくなった理由には、次に作る道具で避けるべきことが詰まっています。「入力の画面が多すぎた」「現場のスマホで開けなかった」といった話は、そのまま次の設計に生かせます。

反対に、相談先から何も聞かれず、道具の説明だけで打ち合わせが終わった場合は、確かめたい5つのことの2つ目に当てはまらないことになります。聞かれた中身と量も、相談先を比べる材料の1つです。

例:「集計が大変」と相談するとき

例として、毎朝、営業所ごとの出荷の数をExcelにまとめている会社が相談するとします。「集計が大変です」だけでは、相談先も一般的な話しかできません。「3つの営業所からメールで届く表を、毎朝40分かけて1枚にまとめている。表の形が営業所ごとに少し違う」まで言えると、その場で、読み取りと集計をAIに任せる形を考えられます(営業所の数や時間は説明のための例です)。

最初の打ち合わせで用意するもの

用意は多くなくて構いません。次の順で準備すると、30分ほどの相談でも、試せるところまで話が進みます。

  1. いちばん手間のかかっている仕事を1つ選ぶ。迷ったら「毎日か毎週やる」「担当が一人しかいない」ものにします
  2. その仕事で使っている書類を1〜3枚集める。注文書、集計表、日報など、ふだんの形のままで構いません
  3. お客さまの名前や電話番号など、見せたくない所を黒く塗るか、例の値に書き換える
  4. その仕事の流れを、箇条書きで5行ほどに書く(「メールで届く→印刷→Excelへ入力→社長へ送る」など)
  5. 相談先に聞きたいことを3つメモする。上の5つのことから選んでも構いません

書類を用意できない場合は、仕事の流れの5行だけでも相談はできます。ただ、書類が1枚あると、相談先はその場でAIに読ませて、結果を見せられます。説明を聞くだけの相談と、自社の書類で試した結果を見る相談では、決めやすさが違います。

社内で誰が出るかも決めておく

打ち合わせには、決める立場の人と、その仕事をふだんしている人の両方が出るのが理想です。社長だけだと細かい手順が分からず、担当の人だけだと、どこまで進めてよいかをその場で決められません。どちらか一方しか出られない場合は、もう一方に事前に5行の流れを見てもらい、足りない所を書き足してもらいます。

複数の相談先と話す場合は、同じ書類と同じ5行を、どの相談先にも見せるようにします。材料をそろえておくと、提案の違いがそのまま相談先の違いとして比べられます。

いばらきAIにご相談いただいたら

この記事で挙げた5つのことを、いばらきAIに当てはめてお答えします。

  • 話を聞いた人が作るか:ご相談をうかがったエンジニア(代表)が、試作から道具づくりまで受け持ちます
  • 仕事の流れを聞くか:道具の話の前に、書類がどこからどこへ動くかをうかがいます
  • 契約の前に試せるか:初回のご相談(無料・オンライン・30分〜)で、お持ちの書類をAIに読ませた結果をお見せします
  • 名義:アカウントは御社の名義で作り、説明のスライドと説明の動画を添えてお渡しします
  • 作ったあとの直し:不具合の対応・小さな直し・問い合わせの窓口を保守としてお受けし、大きな作り足しは開発としてご相談します

続けて進める場合は、月2回の定例でAIに任せる仕事を決めていくAX推進顧問(最低3か月)をご提案します。お申し込みはメールでお受けしています。ほかの相談先と比べるための材料として、初回のご相談だけをご利用いただいても構いません。

AX推進顧問について見る

茨城県の会社のAI導入について見る

まとめ:書類を1枚持って相談する

  • 県内の会社の迷いの1位は「どの仕事に使うか」。相談先は、そこに具体的に答えてくれるかで選ぶ
  • 話を聞いた人が作るか、契約前に試せるか、名義、作ったあとの直しを確かめる
  • 最初の打ち合わせには、手間のかかっている書類と、仕事の流れの5行を持っていく

まずは、いちばん手間のかかっている仕事の書類を1枚、机の上に出してみてください。その1枚が、どの相談先と話すときにも、いちばん役に立つ材料になります。

出典・参考

よくある質問

県の窓口と民間の相談先、どちらに先に行けばよいですか。

全体の様子を知りたいなら県の窓口、決めた仕事を形にしたいなら民間の相談先が向いています。

県の窓口では、講座やワークショップでほかの会社の取り組みを知れます。使う仕事がもう見えている場合は、自社の書類で試せる民間の相談先のほうが、話が早く進みます。

相談先が県外の会社でも問題ありませんか。

打ち合わせがオンラインで済むなら、場所は大きな問題になりません。

大事なのは、自社の書類や仕事の流れを、作る人が直接聞いてくれるかどうかです。現場を見てほしい場合は、来てもらえるかを最初に確かめておきます。

社内にパソコンに詳しい人がいなくても、相談してよいですか。

相談して構いません。県内の調査でも、「専門人材・ノウハウ不足」を課題に挙げた会社は40.8%ありました。

詳しい人がいないことを前提に、使う方に合わせた形で道具を作る相談先を選べば、社内で一から学ぶ必要はありません。

相談先によって、提案の中身が大きく違います。どう比べればよいですか。

同じ書類と同じ仕事の流れを見せたうえで、何を最初にやるかを比べるのがよい方法です。

「どの仕事から始めるか」「その仕事で何が変わるか」「人が確かめる所はどこか」の3つを、相談先ごとに1枚に書き出すと、違いが見えやすくなります。道具の名前や機能の多さより、自社の書類に合わせた話になっているかを見てください。

相談したら、契約しないといけませんか。

多くの相談先では、初回の相談だけで終えても構いません。

初回が無料かどうか、試作を見たあとに断れるかは、相談先ごとに違います。申し込む前に確かめておくと安心です。

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訪問をご希望の場合はご相談ください。

事前に書類をお送りいただければ、その書類で試作をお見せします。ふだん使っている表や紙の書式など

ご相談の流れ

  1. メールを送る会社名と困っていることを一言お送りください。
  2. 初回のご相談返信で日程を決め、オンラインでお話をうかがいます。
  3. ご提案・お見積もり取り組むことと金額を書面でお出しします。
  4. ご契約・開始ご納得いただけたら始めます。